【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね~(58)

県内唯一の大学博物館

長崎純心大学博物館

長崎純心大学博物館学芸員  松田 亮子

 長崎純心大学博物館は、長崎市中心部より北に車で約30分、長崎バス「恵の丘」行きの終点に位置する長崎純心大学の中にあります。
 博物館の前身である純心女子短期大学長崎地方文化史研究所は、1982年に幅広い長崎の文化(長崎学)の調査研究、資料収集、情報の交換を行い、広く一般に公開することを目的とし設置されました。その後、1994年の長崎純心大学の開学と同時に長崎純心大学博物館となり、2008年にリニューアルオープンしました。
 常設展示室と企画展示室があり、常設展示では、「キリシタン研究の歩みと創立者たちを偲ぶ学園史」をテーマに、純心女子学園の創立者で日本人として最初の司教である早坂久之助司教や、初代学園長シスター江角ヤス、キリシタン研究第一人者で副学長であった片岡弥吉先生に関する学園史を展示しています。またキリスト教が日本に入ってきた発展の時代、殉教と潜伏の時代、信徒発見後の復活の時代に区分し、収蔵するキリシタン資料とともに、本学教員の研究成果や著作を展示し、本学におけるキリシタン研究の歩みをたどることができます。
 長崎県内唯一の大学博物館として、学芸員資格取得学生の為の実習の場にもなっています。
 その他、長崎や本学にゆかりのある作家の作品や長崎の美術工芸などの長崎関係資料、原爆に関係する資料を中心に保存収集を行っており、季節に応じて企画展も開催しています。館内にはキリシタン文庫、磯村平和文庫を併設しており、一般の方も利用できますので、お気軽にお越しください。
 詳しくは、長崎純心大学博物館HP(http://www.n-junshin.ac.jp/univ/research/museum/)をご覧ください。