【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね~(44)

園内に干拓資料館・むつごろう水族館

 諫早ゆうゆうランド干拓の里

㈱県央企画・企画営業 早田 啓

  諫早市のほぼ中央に位置する「諫早ゆうゆうランド干拓の里」は、諫早市が市制50周年を記念して平成6年11月にオープンした学習遊園施設で、今年で22周年を迎えます。諫早湾の干拓、干潟等に由来する地域文化の継承及び地域の特性を生かした産業の育成を図り、もってあたたかく美しい安らぎの古里づくりに資することを目的としています。
 その昔、ここは海で史料によると諫早は鎌倉時代末ごろから干拓を繰り返してきたとされ、諫早湾の歴史は干拓の歴史と言われています。
 干拓の里内には、その歴史等を紹介した「干拓資料館」や諫早市の母なる川「本明川」から有明海に生息している生物を展示した「むつごろう水族館」などの学習施設の他、遊具施設、多目的広場、馬事公園等があります。
 干拓資料館では、干潟の生い立ち、干拓の歴史と最新の干拓技術の紹介、干拓地での生活用具等を展示し西暦1330年以来継続してきた諫早干拓と、その結果県内最大の穀倉地帯となった干拓地の広がりを年代毎に展観しています。
 また、諫早湾干拓事業による潮受け堤防の仕組みや農用地として創出された約672haの干拓農地での営農も紹介しています。
 この資料館は国のモデル木造施設建設事業により、柱を使わないフレーム架構形式の構造で大断面集成材を用いた建築物となっています。
 むつごろう水族館は本明川の上流から有明海に至るまでに生息する生物を展示する「むつごろう」をかたどった特徴的な外観と干潟の生物が生息している直径5mの円形水槽も特徴で中にはもちろん「むつごろう」も泳いでいます。
 園内では、1年を通し四季折々の多彩な催しを行っておりますので、是非足を運んでいただき3年後の25周年に向け、更なる歴史と魅力溢れる干拓の里を皆様と一緒に作り上げていければと思っております。
 詳しくは国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館HP(http://www.peace-nagasaki.go.jp/)をご覧ください。