【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね~(46)

ちゃんぽんや長崎華僑の歴史などを紹介

ちゃんぽんミュージアム

株式会社 四海楼(中華料理 四海樓)代表取締役社長 陳 優継

 四海樓は、1899年(明治32年)創業の老舗中華料理店で、「ちゃんぽん」「皿うどん」発祥の店としても広く知られています。その「ちゃんぽん」「皿うどん」の歴史を始め、四海樓を訪れた文人墨客、長崎華僑の歴史などを紹介する「ちゃんぽんミュージアム」が2000年(平成12年)に開設されました。
 「ちゃんぽん」は、中国生まれの料理ではなく、実は長崎で四海樓創業者の陳平順が考案したものでした。長崎で学んでいた中国人留学生のために、美味しく、ボリュームがあり、栄養価が高く、安価なメニューをと試行錯誤の上に完成した麺料理です。その後「ちゃんぽん」は、長崎の名物料理として全国各地、各家庭にまで浸透していきました。
 この「ちゃんぽんミュージアム」では、四海樓の創業当時からの歴史や、「ちゃんぽん」「皿うどん」の誕生秘話、そして四海樓で「ちゃんぽん」を食した著名人たちの姿などが古写真などの資料で紹介されているほか、1920年代の出前用の器《蓋付ちゃんぽん丼》なども展示されています。
 2005年(平成17年)長崎のまちの魅力発見に寄与し、地域の歴史、伝統、文化の継承に努める貴重な施設として、長崎市からまち歩きスポット「さるく見聞館」に認定されました。
 詳しくは、上五島町鯨賓館ミュージアムHP(http://www.shikairou.com/index.htm)をご覧ください。