【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜(32)

海を見下ろす 素晴らしい景観                  

長崎県亜熱帯植物園

長崎県亜熱帯植物園次長 峰 克己

 長崎県亜熱帯植物園の始まりは、昭和38年に長崎県の農林部が、産業振興の一環として、長崎県亜熱帯植物苗ほ園を設立し、ヤシ、花木、観葉植物等の育成をはじめました。温暖な気候に恵まれ、美しい海岸線を持つ野母崎町は、観光地としての要素があり、野母半島産業観光の拠点として植物園計画を策定し、昭和44年6月に「長崎県亜熱帯植物園」として開園しました。昭和44年9月8日には、皇太子、同妃殿下のご視察を受け、広く県民の憩いの場として利用されてきました。平成8年には、モノレール、吊り橋等を有する子供冒険広場を増設し、リニューアルオープンして現在に至っています。
 本園は、長崎半島最西南端に位置し、鮮やかなコバルトブルーの橘湾をへだてて、東に国立公園雲仙、南に天草諸島、西に鹿児島県の甑島が眺められる広大な景勝地にあり、対馬暖流の影響で、冬霜が降りることがほとんどなく、亜熱帯植物の生育に好適な条件に恵まれており、32.5haの園地には、約1,200種、45,000本の植物が植栽されています。
 花壇では、春はヨーロッパ原産のモモイロタンポポ、夏にはヒマワリ、秋にはチョコレートの香りがする長崎オリジナルのチョコレートコスモスが満開となり、ハイビスカス温室では一年中大輪のハイビスカスの花をご覧になれます。ガーデニング教室、押し花教室等、植物好きの方に喜んでいただけるイベントも開催しておりますので、是非ご家族でご来園いただき、楽しい時間を過ごして下さい。
 詳しくは長崎県亜熱帯植物園HP(http://anettai.org/)をご覧ください。