【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜(31)

今こそ、江戸から明治へ、近代化の先駆けとなった高島の歴史の探訪を

長崎市高島石炭資料館

長崎市企画財政部高島行政センター 森田 豊

 長崎港(大波止)より高速船で35分の船旅を楽しみ、高島港で下船、徒歩2分弱、岩崎彌太郎像の指差す方向に、軍艦島の模型(1/100)と坑内電車などの屋外展示を前に長崎市高島石炭資料館(無料、休館:年末年始)が佇んでいます。
 この長崎市高島石炭資料館は、昭和34年4月に炭鉱の労働組合事務所として開設された建物を昭和61年11月の炭鉱閉山に伴い、炭坑からの貴重な資料等と共に、ご寄附いただき、高島の歴史と炭鉱遺産の保存継承のため、昭和63年に開館しました。平成16年にはリニューアルし現在の展示スタイルとなっています。
 平成17年1月4日の合併から現在の名称となり、平成25年からは軍艦島コーナー、平成26年からは北渓井坑跡コーナーなどを増設し、世界遺産関連資料の充実に努めています。
 高島石炭資料館は9:00〜17:00まで開館しており、高島炭坑のあゆみ、操業時の映像・図書資料などの炭鉱資料や貴重な坑内模型、石炭、坑内作業時の各種工具や道具類など数多く展示しています。
 7月5日には、軍艦島や北渓井坑跡などの世界遺産登録が決まりました。江戸・明治期からの炭鉱の近代化の歴史や産業の近代化のあゆみを紐解く機会として、ぜひ高島及び高島石炭資料館においでください。
 詳しくは長崎市高島石炭資料館HP(http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p000836.html)をご覧ください。