【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね~(36)

ビードロ・ギヤマンの展示

 雲仙ビードロ美術館

雲仙ビードロ美術館副館長 生駒輝彦

 かつて長崎は世界に開かれた唯一の街で、十六世紀キリシタンの時代から長崎に舶載されたガラス・ギヤマンは、人々の羨望の的でした。
 一方江戸時代の日本製吹きガラスは、ポルトガル語に語源を持つビードロと呼ばれ、その発祥の地は長崎だと言われています。
 雲仙ビードロ美術館は、江戸期ビードロ・十九世紀ボヘミアをはじめヴェネチアなど世界のガラスコレクションを展示する本格的なガラスの美術館です。
 かつて長崎の鍛冶屋町にあったレストラン「銀嶺」のギヤマン・ビードロを観て旅人は長崎に来たことを実感しました。
 当館の入館者は、関東・関西方面の方々が多いのですが、「長崎に来てよかった」という声をよく聞きます。また、「もっと美術館をPRしてほしい」との励ましをいただいております。地元長崎の方々にもぜひ来館していただきますようご案内申し上げます。
 オイルランプ展示室も人気のコーナーです。イギリスのロイヤル・ドルトンやオールドマイセンなどのドイツランプ、明治期の和ランプなどもお楽しみください。また、ヨーロッパの王侯貴族の求めに応じて輸出された華やかな古伊万里の優品も展示しています。
 また、体験工房も併設していて各種ガラスづくり体験ができます。

 詳しくは雲仙ビードロ美術館HP(http://unzenvidro.weebly.com/)をご覧ください。