【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜O

   日本の重工業の発展を感じることができる史料館            

長崎造船所 史料館

館長 横川 清

 三菱重工長崎造船所の史料館門から構内に入ると目の前に赤レンガの建物があります。
建物に沿って進むと、きれいな赤レンガの建屋全景が正面から見えます。入口頭上には明治31年の刻印。この史料館は明治31年に、鋳物工場に併設された木型場として建設され、長崎造船所に現存する最も古い建物で、昭和60年に史料館に改装したものです。
 館内には、安政4年(1857年)、長崎造船所の前身である長崎鎔鉄所(1860年に長崎製鉄所と改称)が建設着工されたときから現在に至るまでの、約900点の資料を展示しています。
 日本最古の工作機械である竪削盤(たてけずりばん)や長崎製鉄所建設時に岸壁工事に使われた潜水用具・泳気鐘(えいきしょう)、日本初の国産陸用蒸気タービンなど迫力ある貴重な実物の展示をはじめとして、歴史的な建造船や工場写真、ゆかりの品々などを順序立てて展示しています。さらに三菱の創始者である岩崎弥太郎の資料や豪華客船の室内装飾を設計するためのデザイン画なども展示しています。
 史料館をご見学いただくと、長崎造船所が日本の近代化に果たした役割や日本の重工業の発展の歴史までをも感じることができます。入館無料ですので、ぜひご来館ください。
 詳しくは長崎造船所 史料館HP(http://www.mhi.co.jp/company/facilities/history/)をご覧ください。