【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜N

   近代日本を支えた端島の歴史を学ぶ                 

軍艦島資料館

軍艦島資料館館長 松尾光秀

 明治日本の産業革命遺産として世界遺産に推薦が決まった軍艦島(端島)。その姿を眼前に臨む、長崎市南部の野母崎総合運動公園内に軍艦島資料館はあります。
 平成15年12月に旧野母崎町商工会青年部とNPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」の理事、坂本道徳さんとで町おこしの一環として同館は設立されました。
 日本の近代化は世界的にみても、短期間でスムーズに行われたようにみえます。しかしながら、この資料館に展示してある250点の写真を見ると、たくさんの人の力で近代化がコツコツと成し遂げられてきたことがわかります。
 主な展示内容は在りし日の端島の写真です。「仕事・炭坑内」、「生活・娯楽」、「今・昔、歴史」に分けて展示しています。当時の人々の声が聞こえてくるような写真ばかりです。また現在では見かけなくなった石炭も展示しています。館内ではDVDで動画も楽しめます。端島の歴史が学べる「軍艦島」と現在の端島の様子がよくわかる「HASHIMA2010」の2本を放映しています。閉山前のテレビ映像なども交えた構成になっています。
 ベランダにでると、青い海と軍艦島、解放感を味わえます。設置してある無料の望遠鏡はお薦めです。手に取るように端島が近くに見え、大好評です。
 車は資料館前、運動公園の駐車場にお停めください。入館料も駐車料も無料です。
 詳しくは軍艦島資料館HP(http://www.shokokai.or.jp/100/42/423041S0043/index.htm)をご覧ください。