【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜(23)

 西望芸術を堪能できる施設                  

西望公園・西望記念館

南島原市企画振興部商工観光課観光振興班 中島英治

 西望公園・記念館
 西望公園は、日本彫刻界の巨匠、北村西望翁の生誕の地であります。園内には、長崎平和祈念像(原型の4分の1)などが展示され、記念館内にも数多くの彫刻作品、書、絵画作品を展示し、西望芸術を堪能できる施設になっています。また、西望記念館は西望翁が幼い頃から生まれ育った生家を博物館として利用しています。
 若き時代のたくましい作品、昭和の激動の時代を生き抜いて平和への希求を願った作品などをご覧いただき、この場所を訪れた皆様が西望芸術を理解し、北村西望翁の思いをいつまでも継承して頂くことを願っています。

激動の時代を生き抜いた彫刻家−北村西望(1884〜1987)
 北村西望翁は、明治17年12月16日、北村家の四男として旧南有馬村の白木野に生まれました。幼少の頃から図工が好きで個性的で大胆な作品を創り、常に周囲を驚かせていました。
 京都市立美術工芸学校(現在の京都市立芸術大学)、東京美術学校(現在の東京芸術大学)を卒業後、建畠大夢、池田勇八、国方林三らと彫刻の研究会「八手会」を結成し、彫刻の道を歩みます。大正6年文展に出品した「光にうたれる悪魔」で知られるようになり、昭和13年には国会議事堂内に設置してある「板垣退助翁」像の制作、戦後になって長崎市からの依頼により制作した「平和祈念像」は、西望翁の代表作のひとつです。
 詳しくは西望記念館HP(http://www.city.minamishimabara.lg.jp/kiji/pub/detail.aspx?c_id=54&id=46&pg=1)をご覧ください。