【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜(22)

 先土器時代〜キリシタン〜近世までの資料を展示        

外海歴史民俗資料館

館長 森 英二

 外海歴史民俗資料館は、昭和54年7月に開館した公の施設です。
  外海地区には、約1万年前の先土器時代から、大野岳周辺でヒトが生活していました。その後、縄文から弥生時代には、出津の浜を中心に生活を営んでおり、縄文時代は、魚貝類、動植物を食料とする狩猟・採集生活を主とし、弥生時代は米作りも行ったと考えられています。
  中世から近世にかけては、新しい文化と伝統文化の発展を見ることができ、近世、特に旧藩時代には、大村・佐賀両藩の領地として厳しい封建制下に支配された神浦・黒崎の歩みは、長く暗い谷間の生活を余儀なくされましたが、1571年、外海地方にも南蛮文化がもたらされてキリスト教が広く伝わり、特異な文化が形成されました。
  この施設は、このような外海地区の歴史に残る資料の収集、保存、調査研究の成果を一般に公開し、文化財についての知識と理解を深めることを目的に設置されました。
 外海地区内外から寄贈・寄託された資料は、ド・ロ神父記念館も含めて4600点余りであり、これらの資料の中からテーマ別に厳選された資料を展示しています。
 詳しくは外海歴史民俗資料館HP(http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p000837.html)をご覧ください。