【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜H

路面電車の歴史に触れることができる空間

長崎路面電車資料館

長崎電気軌道(株)経営企画室   白倉  一

 浜口町電停で降りてすぐの長崎西洋館3階に「長崎路面電車資料館」があります。長崎の路面電車は大正4年(1915年)の開通以来90年以上も走り続け、現在も観光都市・長崎の気軽な足として、多くの市民・観光のお客様にご利用頂いています。
 当館ではその路面電車の歴史や実際に使用していた部品等をご覧頂くことができます。
 館内に入ると、まず目を引くのが1号電車模型です。大正4年の当社開通時に走った1号電車の実物大レプリカが展示してあります。運転士の制帽も置いていますので、帽子をかぶって記念撮影を行えば運転士の気分を味わう事ができます。
 その隣には、超低床式車両3000形のミニ電車を展示してあります。この3000形ミニ電車は実際に3000形を製造したメーカーである「アルナ車両」の協力のもと製造されたものです。そのため、約10分の1スケールですが精巧に製造され超低床式車両の特徴でもある三連接構造もリアルに再現されています。さらに空調用のファンまで電動する本格派です。
 奥に入ると、社員により製作されたNゲージのミニチュアが展示してあります。西洋館や平和祈念像なども再現されており、遊び心満載の電車模型をご覧いただけます。壁には大正時代の古写真から最新型車両の紹介のパネルがあり、長崎電気軌道と長崎の街の今昔を知ることができます。他には信号・ポイント・電車の動く仕組みを紹介するパネルもありますので子どもの学習の場としても活用できます。幅広いジャンルを取り揃え子どもから大人まで楽しむことができます。入場は無料ですので是非一度ご来館下さい。
 詳しくは長崎路面電車資料館HP(http://www.naga-den.com/kikaku/rinzi/siryousitsu.html)をご覧ください。