ここは西彼杵半島・西海市大瀬戸町の静かな深い森の中。雪浦小学校久良木開拓分校、日赤ベトナム難民援護施設の歴史をたどって今は10万枚を超えるレコードを有する音楽の館。故栗原榮一朗という個人がその収集物を岡山・倉敷から持ち込んで、平成13年に開館、その後国の資金援助を得て建物の面影を残して改築、現在は西海市の指定管理制度により運営される施設です。
　エジソンの蝋管レコード、１万枚を超えるＳＰレコードを手回し蓄音機で聴ける世界。その存在すら知らない若者たちも、究極のアナログ音の世界に感動します。
　同時にコレクター栗原は昭和の遺物も収集、ちゃぶ台・長火鉢・謄写版などが所狭しと並ぶ懐かしの世界です。多くの人生の先輩がＳＰで聴く軍歌に涙し、昭和の流行歌を口ずさみます。そして懐かしい品々に大はしゃぎ!!感動は幸福をもたらします。
　ＬＰ・ＥＰ・ドーナツあわせて１５万枚、懐かしい真空管のアンプ、名機と言われたスピーカーの数々。そしてそこから聞える青春の想い出、まさにここはタイムマシーンなのです。
　ＳＰもＬＰも皆さんが自分の手で針を落として聴いていただく、「レコードは聴いてなんぼじゃ、レコードはすり減って人生全う、延命はするな」という栗原の世界。
　いくつもの森のトンネルを越えて、こんな山奥に！と驚く世界に是非お越し下さい。
　詳しくは音浴博物館ＨＰ（http://onyoku.org/）をご覧ください。