【県内美術館・記念館めぐり】 行ってみんね、来てみんね〜I

創業300有余年                          

福寿じゃがたらお春博物館

福田酒造第14代蔵主 福田 詮

 福田酒造は、1688年(元禄元年)、平戸藩の御用酒屋として初代福田長治兵衛門が志々伎で酒造りを始めた創業300年の酒蔵です。「物言わぬものに、ものを言わせるもの造り」をモットーに日本本土最西端の酒蔵として、こだわりの酒造りを続けてきました。志々伎は平戸島の西南端に位置し、酒造りには、その豊かな自然の恵みである、天然の広葉樹の原生林から湧き出る泉を用いています。日本にはじめてキリスト教を伝えたザビエルは、医療や教育的な活動に加え、葡萄酒や焼酎で人々をもてなし、これが日本における焼酎の起源であると伝えられています。14代目の現在も、大吟醸「福鶴・長崎美人」のほか、その南蛮伝来の秘法を受け継ぐ焼酎「かぴたん」、ジャガイモを原料とする焼酎「じゃがたらお春」などを製造しています。
 博物館では、平成8年建立し、300年以上の歴史を誇る酒蔵の歴史や、宝物として代々伝わる酒造りの道具類や平戸藩主が滞在の折に用いた布団、漆器などの道具類も展示しています。酒造りの創意工夫や古来からの殺菌方法を肌で感じ、酒造りの精神、そして技をぜひご覧下さい(試酒もできます)。
 平戸人には、大航海時代に育まれた「真摯気鋭」の精神があります。先人たちの努力と先見性を誇りにこれからも挑戦していきます。
 詳しくは福田酒造株式会社HP(http://www.fukuda-shuzo.com/)をご覧ください。