いい歯デーお口の健康クイズ&アンケート結果 

歯周病と全身疾患との関わりでの理解進む

7割以上で訪問歯科を「知っている」と回答

県民797人が協力 

 昨年11月に行われた「いい歯デーお口の健康クイズ&アンケート」では、おかげさまで797人の県民の皆様より応募を頂くことができました。今回もA4用紙に郵便葉書を印刷し、その部分を切り取って送付してもらう『大判ハガキ形式』で実施しました。いい歯デーアンケートの実施は今回で7回目なのですが、10月に会員先生方への応募はがき送付を1回行いました。その後のFAX案内、催し案内にての依頼に応じ、応募用紙を患者様へ配布していただいた先生方へ心より感謝申し上げます。抽選につきましてはハガキ、FAX・Eメールにて差が出ないように配慮しております。
 まず回答していただいた方々のお住まいについてですが、長崎市からは、長崎県の人口割合よりさらに多くの回答がありました。これらの地域は医療機関の数が他と比較して圧倒的に多いこと、また、講習会や映画上映会などの際に配布したことも影響したと思われます。回答者の年齢は、30歳代から70歳代までほぼまんべんなく分散しておりました。

 クイズの正答率はほぼ90%で、誤嚥性肺炎についてはかなりの方がご存じとの印象を受けました(図1)
 さて、アンケートの結果ですが、歯磨きや歯周病の治療が糖尿病や心臓病などの予防に関わることを御存じの方は約70%、『歯の健康は、全身の健康にとって大切だ。』とご理解いただいていました。
 一方、歯と歯ぐきの健康が糖尿病や心臓病などの予防にも役立つことをご存じなかった約30%の方々への健康指導が今後重要になってくると思われます(図2)
 次に、歯科の訪問診療については72%の方がご存じでした(図3)。しかしこれは主に通院中の方々へのアンケートであるため、すでに来院不能の御家庭を勘案するとかなり多くの方々が訪問診療を御存じない可能性があります。この点の周知を積極的に行う必要性を感じました。














 寝たきりになった時に訪問診療を利用しようと思う方は77%でしたが、分からない方、利用したくない方もおられました(図4)。これからの超高齢化社会に向けて、訪問歯科診療の意義をもっと知らせていくことに加え、治療費などについても患者さんの心配を払拭できる工夫が必要と思いました。

 また、介護が必要になったときのお口のお手入れに関しては、21%が家族、73%が家族と介護関係者となっており(図5)、今後歯科と介護関係者のこれまで以上の幅広い情報交換が必要になってくると感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 (歯科部)